2018年1月26日に、仮想通貨取引所「coincheck」から約580億円相当の仮想通貨「NEM」が流出した事件から2週間あまり、、犯人が動きを見せ始めた。
犯人は、
- 匿名性の高い仮想通貨「DASH」との交換
- 匿名ネットワーク上での仮想通貨交換
の方法で資金洗浄を企てているとみられる。
犯人へ資金洗浄を持ちかけるメッセージが
「CoincheckMate」を立ち上げたCheenaさんは、関連するアドレスの取引記録を監視していたところ犯人の動きに気付いた。
その取引には、ある気になるメッセージが添付されていたという。
犯人にこのメッセージを送ったアドレス「NDUO6J6H253GULLVXJU66CIEYQYBOWU5DOYUZMZF」の取引履歴を見ると、このメッセージを送った犯人のアドレスとは複数回のやりとりをしているようだ。
Cheenaさんは、さらに犯人の出金記録をさかのぼると、犯人が添付したメッセージの1つがDASHのアドレスであることも発見した。
これらの状況から、何者かが犯人にDASHによる資金洗浄を持ちかけているのではないかと推測している。
また、暗号化されなかったメッセージが日本語であることから、両者が日本語を理解できることもうかがえる。
ダークウェブ上の仮想通貨交換サイトで
さまざまなアドレスに対して「(あるURL) xem -15% off」というメッセージを送っている。
このURLは「.onion」のドメインで、匿名のTorネットワークからのみアクセスできる。
Torネットワークを通してこのURLにアクセスすると、ビットコインかライトコインをXEMと交換できるとうたうサイトが表示される。
メッセージの「xem -15% off」と合わせると、XEMを15%割引で販売する内容のようです。
サイト下部には「1BTC = 16298.806125 XEM」とも表示されており、7日午後2時時点で仮想通貨取引所「Bittrex」のレートを見ると1ビットコイン13511XEM(0.00007401BTC/XEM)であることからも、通常のレートより割安の取引を持ちかけているとみられる。
もし仮に、犯人を追い詰めることが出来れば、ブロックチェーンの評価が一気に高まるのではないだろうか。
取引としてはただのマネーゲームであったとしても、技術としては革新的だと認識されことは間違いない。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180207-00000060-zdn_n-sci